レンタルサーバー

さくらインターネットは障害が多い?→特別多くないがアクセス集中には弱い。

さくらインターネット(さくらのレンタルサーバー)は障害が多い?

さくらのレンタルサーバーは、さくらインターネット株式会社が運営しているレンタルサーバーです。

サービススタートはインターネット黎明期の1997年で、長い運営歴を持っている老舗です。

 

契約件数は45万件以上で、国内シェアはエックスサーバーに次いで第2位となっています。

 

最大の特徴は、131円からの格安な月額料金。その上で、一定のサービス品質は確保されているため「安かろう悪かろう」ではありません。

コストパフォーマンスに優れたサービス展開で、固定費を抑えたい初心者アフィリエイター・ブロガーに最適です。

 

一方で、性能に優れた上位プランも用意されており、中〜上級者も満足できる品質を提供しています。

当ブログでは、実際にさくらのレンタルサーバーを契約して得られた知識をベースに記事を執筆しています。

「スタンダード」プランでWordPressサイトを6年間ほど稼働させています。

当記事の信頼性

当メディアは、株式会社ウィザードが運営しています。

小さなソフトハウスですが、自社にはサーバールームも保有し、ネットワークやサーバーについての知見があります。

結論:障害の発生頻度は普通

そんなさくらのレンタルサーバーですが、障害が多いのでは?という評判もあります。

結論から言って、他社のレンタルサーバーと比べて、特別に障害発生の頻度が多いことはありません。

これまで数年にわたってさくらのレンタルサーバーでメディア運用していきましたが、売り上げに影響が出るような規模の障害は一度も発生していません。

 

さくらのレンタルサーバーの障害発生ページで障害情報がまとめられており、月に20件〜30件程度の障害記録が発表されています。

※「とある特定のサーバーにおける障害発生」がほとんどです。

 

さくらのレンタルサーバーの契約件数は、45万件以上。

レンタルサーバーの収容人数(1台のサーバーを何名で利用しているか)は未公表ですので、推測ですが、数千〜数万台のサーバーを運用しているはずです。

 

その中で、多くても月に30件程度障害が起きているということです。さらに、長い場合でも数時間以内には復旧しています。

つまり、利用しているサーバーで実際に障害が起こる確率は非常に低いというのが現状です。

 

この程度の障害発生頻度であれば、稼働率が高いことで有名なエックスサーバーでも起こる範囲の頻度です。

どこのサーバーであっても、障害発生確率が0%というのはありえない話ですし、他社でもそれなりに大規模な障害は発生しています。

稼働率実績99%

さくらのレンタルサーバーで利用されているサーバーは稼働率99.99%以上を記録しています。

稼働率99.99%は、1年間(8,760時間)のうち停止したのは1時間未満で、残りは正常稼働したことを表します。

さくらインターネットの運用スタッフが24時間365日お客様のサーバー環境の運用・保守を行い、安全な稼働を継続しています。

サーバーの月間稼働率算出方法は、以下の計算式によるものとします。

  • 稼働率=(稼働時間−障害時間)÷稼働時間×100

出典:さくらのレンタルサーバー

非常時の電源供給も、「非常用電源装置」が用意されているため万全です。

一例として、2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震(いぶりとうぶじしん)により、北海道電力から北海道石狩市にあるさくらインターネットの石狩データセンターへの送電が停止(停電)。

送電の停止を原因として、一部サーバーにて稼働停止となる事態が起きた際に、すぐに自家発電へ切り替えることでサービスは継続されました。

 

いかにさくらのレンタルサーバーが安定しているか、が伝わるでしょうか。

アクセス集中時の処理能力は低い

GoogleAnalyticsのリアルタイムアクセス表示
GoogleAnalyticsのリアルタイムアクセス表示

ただし、さくらのレンタルサーバーには弱点があります。同時アクセス数の上限が低い点です。

 

具体的には、同時アクセス数が100人を超えて、150人〜200人程度になってくると挙動が怪しくなってきます。

借りているサーバーのスペックを超える同時アクセスがあると、サーバーはエラーページ(503エラー)を表示するようになります。

 

これが、さくらのレンタルサーバーの「障害が多い」という間違った評判につながっている可能性があります。

 

仮に、自分のブログにアクセス集中していることに気が付いていない利用者がいるとしましょう。

その利用者が、Webサイトにアクセスしたらエラーが表示される = サーバーに障害が起きている。と考えてしまう可能性があります。

 

ちなみに、借りているサーバースペックを超えた同時アクセスに対するエラー表示は障害ではありません。

でもレンタルサーバーについて詳しくない方からすると「何もしていないのにアクセスできない」と考えてしまうこともあります。

 

これは他の月額500円前後のサーバーも同様です。一例として、ロリポップ !も、100〜200の同時アクセスで落ちます。

さくらのレンタルサーバーが特別悪いというわけではありません。

 

本格的なアフィリエイト・ブログ収益化を目指すのであれば、よりアクセス集中に強いエックスサーバーConoHa WINGがおすすめです。選び分けについては、WordPressにおすすめのレンタルサーバーでまとめています。

自衛が大切

自身が利用しているサーバー会社で、大規模な障害が起こり得る自体は、どこのサーバーでも同じです。

長年にわたってハードウェアを運用するというサービスの性質上、避けられないものだからです。

 

その際には、慌てて今運用しているレンタルサーバーから他社に引っ越すのではなく、どこのレンタルサーバーであっても障害は発生し得るという事実を念頭において、バックアップをこまめにとっておくなどの「自衛」のための作業を最優先しましょう。

 

筆者がすべて実際に利用した上で、おすすめできるレンタルサーバーは以下になります。

エックスサーバー →シェアNo.1。迷ったらこれ。

ConoHa WING  → ページ表示速度はエックスサーバーよりも一枚上手。とにかく速い表示スピードが欲しい場合。

mixhost→サーバー性能は上記2社と互角。コンテンツ自由度が高く、アダルトなどセンシティブ系コンテンツなら一択。

さくらのレンタルサーバーもコストパフォーマンスという意味では悪くないのですが、やはりアクセス集中時の処理能力は低く、ページ表示速度もやや遅めです。

 

一方で、上記3社は、サイトが育ってきても安定した稼働を続けてくれます。

数多あるレンタルサーバーの中から、厳選した3社であることは、実際の使用感から間違いのないところです。

さくらインターネットの障害発生頻度は多くない

さくらインターネットの障害発生頻度は、他社と比べて特別多いわけではありません。

大切なデータを預けるレンタルサーバーとして、信頼できるサービス品質を提供しています。

特定の事業者が著しく信頼性が低いということはありませんし、一方で、他社よりも圧倒的に信頼性が高いサーバーはなかなか存在しない、というのが筆者の所感です。

さくらのレンタルサーバーに関連する記事

当ブログでは、さくらのレンタルサーバーに関する記事を特集しています。

実際にさくらのレンタルサーバーを契約して得られた知識をベースに記事を執筆していますので、レンタルサーバー選びの一助になれば幸いです。

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