レンタルサーバーの契約期間と料金
WordPressブログを始める時に、必要となるのがレンタルサーバーです。
多くのレンタルサーバー会社で、契約期間が「3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月・24ヶ月・36ヶ月」から選べるようになっています。
どの契約期間にしたら良いのか、わからない。そんなお悩みがあるかと思います。
「12ヶ月」契約がおすすめ
結論から言うと、割引率と、イニシャルコストのバランスがとれた「12ヶ月」契約がおすすめです。
その理由をお伝えしていきます。
長期契約ほどお得
レンタルサーバーを契約するときは、長期契約をすればするほど割引が大きくなり、お得になる仕組みです。
レンタルサーバーは月額料金で利益を得るビジネスモデルなので、できるだけ長期契約してもらいたいからですね。
エックスサーバーの料金体系
一例として、エックスサーバーの料金プランです。
契約期間 | スタンダード | プレミアム | ビジネス |
---|---|---|---|
3ヶ月 | 1,320円 | 2,640円 | 5,280円 |
6ヶ月 | 1,210円 | 2,420円 | 4,840円 |
12ヶ月 | 1,100円 | 2,200円 | 4,400円 |
24ヶ月 | 1,045円 | 2,090円 | 4,180円 |
36ヶ月 | 990円 | 1,980円 | 3,960円 |
契約時には、契約期間分の月額料金をまとめて前払いする仕組みです。
最短の3ヶ月契約と、12ヶ月・36ヶ月での合計金額を比較すると、以下のようになります。
(スタンダードプランでの料金)
契約期間 | 最初に支払う金額 | 割引金額 |
12ヶ月契約 | 13,200円 | 3ヶ月契約よりトータル5,940円お得 |
36ヶ月契約 | 35,640円 | 3ヶ月契約よりトータル15,180円お得 |
単純に、36ヶ月契約では1万5000円以上も浮くため、長期の契約による割引は、かなり大きいですね。
通常、エックスサーバーでは初期費用3,300円がかかるので、さらにこの金額に足されたのが、最初にかかるコストの合計です。
この記事を書いている時は初期費用無料キャンペーンを実施していましたので、初期費用は抜いた金額にしています。
長期契約はデメリットあり
金額だけを聞けば「1万円以上も差額がでるなら、お得な長期契約にしたい。」と思われるかもしれません。
ですが、長期契約には以下のようなデメリットがあります。
まず、サービス終了する可能性がゼロではない点。もちろん、当記事でご紹介しているレンタルサーバーについては、突然終了してしまうようなものはご紹介していません。
運用暦が長く、信頼性の高いサービスを中心にご紹介しています。
しかし、どんなに信頼性の高いサービスでも起こりうることではあります。
それから、サーバーの引っ越しをしたい場合に契約期間が余ることがあります。レンタルサーバーはサービスの性質上、途中解約した場合の残り期間の返金は認めていない場合がほとんどです。
ですので、あまり長期すぎる契約ですと、小回りが利かなくなる可能性があります。
実際に私も、レンタルサーバーの引っ越しは1度や2度ではありません。
WordPressブログをやり込んでいくと、よりよいサービス品質や、自分にマッチしたレンタルサーバーを求めて引っ越しをすることは、よくあることです。
12ヶ月契約がおすすめの理由
割引率と初回支払い額のバランス良し
費用の割引と、イニシャルコストのバランスがとれているのが「12ヶ月」契約です。
3年(36ヶ月)契約は確かにお得ですが、3年分の請求をまとめて初回に払うことになるため、絶対的な金額は高額になります。
例えば、エックスサーバーのスタンダードプランを36ヶ月で契約すると、月額料金 990円 × 36 = 35,640円です。
「続けられるかどうかわからないブログ」の初期投資としては、ちょっと大きすぎますよね。
また、予算に余裕のある場合でも、24ヶ月や36ヶ月は小回りが利かなくなるのであまりオススメはできません。
独自ドメイン永久無料を使える
近年では、多くのレンタルサーバーで「独自ドメイン永久無料サービス」を実施しています。
レンタルサーバーの契約を申し込む際に、利用料がかからないドメインをプレゼントしてくれるサービスですね。
エックスサーバーに独自ドメインを設定しよう!新規ドメインの取得方法も解説。
↑エックスサーバーの「独自ドメイン永久無料サービス」について、くわしく解説した記事です。合わせてご覧ください。
独自ドメイン永久無料は、レンタルサーバーを契約している期間内であれば、ドメインの取得、更新費用が全くかからないサービスです。
ユーザーは、サーバーの月額費用のみで、独自ドメインを使ったWordPressサイトを構築することができます。
また、レンタルサーバーの申し込み時に、ドメインの申し込みも同時にできる仕組みになっているサービスがほとんどです。
それにより、面倒なドメインとサーバーの紐付け作業も必要なく、サーバーを申し込むだけですぐにWordPressサイトを構築できるようになりました。
キャンペーンはいつ実施してる?
独自ドメイン永久無料は、「キャンペーン」という形で、見かけ上は期間限定で実施しているレンタルサーバーがほとんどです。
とはいえ、今ドキの人気レンタルサーバーでは、独自ドメイン永久無料を実施していないサーバーの方が少なくなってきました。
つまり、独自ドメイン永久無料をやめてしまうと、契約が他社に流れてしまう恐れがあるため、基本的にはほぼ常時実施されているキャンペーンだと思ってもらって大丈夫です。
3ヶ月・6ヶ月契約もアリ
ブログを続けられるか、ちょっと現時点ではわからない…という場合は、お試し感覚で3ヶ月/6ヶ月契約とするのも、悪くありません。
もしブログが続いたらなら、契約更新時にはよりお得な長期の契約に切り替えれば良いでしょう。
料金プランについて
料金プランの選び方についても、ご紹介します。
一例として、シェア率の高いエックスサーバーと、ロリポップ!レンタルサーバーについて解説します。
エックスサーバー
スタンダードプラン | |
ディスク容量 | 300GB |
転送量(1日) | 900GB/日 |
メモリ | 8GB |
CPU | 6コア |
月額料金 | 990円〜 |
プレミアムプラン | |
ディスク容量 | 400GB |
転送量(1日) | 1200GB/日 |
メモリ | 12GB |
CPU | 8コア |
月額料金 | 1980円〜 |
ビジネスプラン | |
ディスク容量 | 500GB |
転送量(1日) | 1500GB/日 |
メモリ | 16GB |
CPU | 10コア |
月額料金 | 3960円〜 |
まずは、エックスサーバーについて、各プランで大きく違う点について一覧表にしました。エックスサーバーでは、スタンダード、プレミアム、ビジネスの3種類のプランを用意しています。
上位プランになるほど、メモリやCPUの性能、ディスク容量や転送量などのスペックがUPします。
オススメは、スタンダードプラン。
スタンダードプランでも、個人ブロガーにとっては十分すぎるほどのハイスペックが提供されているからです。
月額1000円前後という料金も、個人で契約した際にも負担感が少なくバランスが良いですね。
この「月額1000円前後」のプランは、各社レンタルサーバーが、もっとも力を入れているプランです。
ある種の「標準的な料金」として用意しているものとなります。
他社にも「月額1000円前後」のプランが用意されており、お互いに競合してほぼ同じ水準のスペックで提供されています。
私が実際に長期間利用して、「月額1000円前後」でサービス品質が高いレンタルサーバーは以下です。
ロリポップ!
続いて、コストパフォーマンスに優れたロリポップ!レンタルサーバーについてです。エコノミー・ライト・スタンダード・ハイスピード・エンタープライズの5プランが用意されています。
※WordPressブログが使えない最安プランの「エコノミー」と、法人向けのエンタープライズもここでは割愛します。
ライトプラン | |
ディスク容量 | 200GB |
転送量(1日) | 無制限 |
メモリ | 非公開 |
CPU | 非公開 |
月額料金 | 220円〜 |
スタンダードプラン | |
ディスク容量 | 300GB |
転送量(1日) | 無制限 |
メモリ | 非公開 |
CPU | 非公開 |
月額料金 | 440円〜 |
ハイスピードプラン | |
ディスク容量 | 400GB |
転送量(1日) | 無制限 |
メモリ | 非公開 |
CPU | 非公開 |
月額料金 | 550円〜 |
ロリポップ!レンタルサーバーは、500円前後の月額料金をメインとしているレンタルサーバーです。
エックスサーバーなど、1000円前後の月額料金のサーバーよりもコストを重視したサーバーとなります。
一方で、アクセス集中時の耐久性はやや低くなります。また、WordPressブログの表示速度もやや劣ります。
とはいえ、普通レベルのWebサイト運用は全く問題なくできる水準です。
公式が推している「ハイスピードプラン」では、サーバーが高速な「LiteSpeed(ライトスピード)」を採用しており、エックスサーバー に負けない表示速度を実現しています。
それでいて月額料金は低く抑えられているので、ロリポップ!レンタルサーバーなら「ハイスピードプラン」がオススメです。
ブログ運営は長期戦
最低でも半年は続けたい
ブログで何らかの成果を出したい場合、長期戦を強いられます。
Googleに記事がインデックスされたり、ドメインに評価がつくまでに時間がかかることが主な要因です。
そのため、最低でも半年〜1年ぐらいは記事を入れ続けることになり、ブログ運営は長期戦です。
長期契約で腹をくくろう
つまり、ブログ運営に対してある程度腹をくくるという意味でも、レンタルサーバーはできるだけ長期での契約がオススメです。
あまりにも短い3ヶ月や6ヶ月契約だと、契約満了日をチェックするのも面倒ですし、ブログで何かしら成果をあげるためには、ほぼかなりの高確率でそれ以上の期間がかかります。
ですので、レンタルサーバーの長期契約はある意味合理的です。
レンタルサーバーの契約期間まとめ
- 割引率と、イニシャルコストのバランスがとれた「12ヶ月」契約がおすすめ
- 各社、力を入れているプランが1000円前後のプラン
- 独自ドメイン永久無料サービスも受けられる
以上、レンタルサーバーの契約期間についての考察でした。
レンタルサーバーを借りるとき、契約期間を選ぶ際に初期選択が12ヶ月になっている場合も多いです。つまりレンタルサーバー各社も12ヶ月を推しています。
個人メディアを運用する目的だったら、高額な上位プランは必要なく、スタンダードで十分です。